【本】益田ミリさんの『お茶の時間』を読んでみた
最初の10ページを読んで感じたことは、
あたたかい孤独でした。
「むなしさは誰とも分け合えない」
という言葉が出てきます。
漫画の中で
家が嫌だということではなくて
まっすぐ帰りたくなくて、
デパ地下に立ち寄る、というシーンがあります。
それは今までの私の人生にもたくさんありました。
そこで感じるむなしさは
誰かと共有できる種類のものではなくて
自分で自分なりに調整するものだったな、
と思い出しました。
悲しい気持ちになる漫画ではありませんでした。
ただ、
このむなしさは共有できないという事実について
描かれていました。
そしてそれは、
自分だけのむなしい時間だと思いました。
漫画を読み進めていくと、
くすっと笑える場面や、
紹介されていたカフェに行ってみたくなる場面、
面白い視点で物事を見るなぁと感じる場面など
一気読みできる内容でした。
やっぱり、作家さんは私にはない目をもっている方が多いから、
面白くて、エッセイはだいすきです。
また、たまに見返す漫画になりそうです。
これからも益田ミリさんの作品を
楽しもうと思います。